2026.06.09

福岡移住はやめとけと言われる理由は?地元メディアが解説するリアル

福岡移住はやめとけと言われる理由は?地元メディアが解説するリアル

福岡への移住を調べていたら「やめとけ」という言葉を見かけて、不安になっていませんか。「住みやすい街」として人気の福岡なのに、なぜそんな声があるのか気になりますよね。

結論から言うと、「福岡移住はやめとけ」には一定の根拠があります。ただし、ちゃんと理由が分かれば、安心して福岡に移住できます。

この記事では、福岡の地元メディアとして「やめとけ」と言われる理由を正直にお伝えしつつ、実際のデータや地元目線での実態を解説します。後悔しやすい人の特徴、逆に向いている人の特徴、そして移住前にやるべき準備まで網羅しているので、あなた自身が移住すべきかどうか判断できるはずです。

福岡移住はやめとけと言われる7つの理由

「福岡移住はやめとけ」と言われる理由は、大きく7つあります。ただし、どれも「だから絶対やめた方がいい」というわけではありません。理由を正しく理解すれば、自分に当てはまるかどうか判断できます

年収が全国平均より低い

福岡県の平均年収は約470万円前後で、全国平均の約500万円と比べると30〜40万円ほど低い水準です。東京と比較すると、100〜150万円の差があるといわれています。

この差が生まれる背景には、福岡に大企業の本社や外資系企業が少ないことが挙げられます。東京に比べて高年収の求人が限られるため、同じ職種でも年収が下がるケースは珍しくありません。

ただし、この数字だけを見て「福岡は稼げない」と判断するのは早計です。福岡は家賃や物価が東京より大幅に安いため、手元に残るお金は意外と変わらないという声も多くあります。年収だけでなく「生活コストとのバランス」で考えることが大切です。

東京よりも希望の求人と出会いにくい

福岡県の有効求人倍率は1.06倍で、全国平均の1.25倍を下回り、都道府県別では全国最低の水準です。東京の1.76倍と比べると、約0.7ポイントの差があります。

※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)」

とくに大手金融、外資系、コンサル、マスコミといった業界は、福岡では求人がかなり限られます。「今の職種をそのまま福岡で続けたい」と思っても、希望に合う求人が見つからないケースは珍しくありません。

ただし、すべての業界で求人が少ないわけではありません。医療・福祉、小売、サービス業などは求人が豊富です。また、福岡市は「スタートアップ都市」を掲げており、IT・Web系やDX関連の求人は増加傾向にあります。

さらに、リモートワークが普及した今、東京の企業に所属しながら福岡で働くという選択肢もあります。業界や職種によっては、福岡に移住しても仕事の選択肢を狭めずに済む方法があることも知っておいてください。

治安が悪いイメージがある

福岡県は「修羅の国」と呼ばれることがあり、治安を心配する人は少なくありません。実際のデータを見ると、福岡県の犯罪遭遇率は全国4位で、137人に1件という水準。全国的に見れば、治安が良いとは言えない数字です。

※出典:ALSOK「福岡県治安ランキング2025」(福岡県警「令和6年中【確定値】」データに基づく)

ただし、犯罪の内訳を見ると「自転車盗」が多くを占めており、凶悪犯罪が頻発しているわけではありません。また、福岡県全体の刑法犯認知件数は2002年の約16万8千件をピークに減少を続け、2021年には約2万6千件とピーク時の約6分の1にまで減っています。「修羅の国」というイメージは、過去の暴力団関連ニュースの影響が大きく、現在の実態とは乖離している部分もあります。

※出典:福岡県警察「福岡県刑法犯市区町村別認知件数」

エリアによって治安状況は大きく異なる点も押さえておきましょう。福岡市中央区や博多区は繁華街があるため犯罪遭遇率が高めですが、宗像市や岡垣町など郊外エリアは犯罪遭遇率が低く、落ち着いて暮らせる環境です。住むエリアを選べば、治安を過度に心配する必要はありません。

車がないと不便なエリアが多い

福岡は郊外と都市部で交通事情が大きく異なります。郊外エリアでは最寄り駅まで徒歩20分以上かかるケースも珍しくなく、車がないと買い物や通勤に苦労することがあります。大型ショッピングモールや医療機関も郊外に集まっていることが多く、「車移動が前提」で街ができている地域も少なくありません。

一方、天神・博多を中心とした都市部であれば、車なしでも快適に暮らせます。福岡市営地下鉄に加え、西鉄バスの路線網が非常に発達しているためです。西鉄バスはバス保有台数・輸送人員・走行距離で全国トップ規模を誇り、福岡市内だけで約960か所のバス停があります。都心部に住めば、日常生活で車を使う場面はほとんどありません。

※出典:西鉄メディア「バス広告」

郊外に住む場合でも、西鉄バスを活用すればある程度の移動はカバーできます。福岡市は「パーク・アンド・ライド」(郊外に車を停めて公共交通で都心へ移動)を推進しており、郊外では車、都心では公共交通という使い分けも一般的です。

※参考:福岡市「パーク・アンド・ライドについて」

住むエリアとライフスタイル次第で、車の必要度は大きく変わります。「車がないと不便」という声は主に郊外の話であり、中心部に住むなら心配はいりません。

人間関係の距離感が近い

写真提供:福岡市

福岡県民はフレンドリーで人情が厚く、初対面でも気軽に話しかけてくる人が多いのが特徴です。

「何歳?」「どこから来たの?」「仕事は?」など、初対面で踏み込んだ質問をされることも珍しくありません。親しくなるとキャンプや家族ぐるみの付き合いに発展するなど、一気に深い関係になりやすい傾向があります。

また、福岡はコンパクトシティのため、天神・博多に人が集まりやすく、街で知り合いに「ばったり会う」ことも多いです。物理的にも心理的にも距離が近くなりやすい環境といえます。

この距離感を「心地よい」と感じる人には、福岡は居心地の良い街です。新しい土地で友達を作りたい人や、人との交流が好きな人にとってはメリットになります。

ただし、福岡はいい意味での都会らしさも合わせ持っています。近所付き合いに入らないと孤立するようなエリアは、人口が少ない地域に限られます。福岡市内や近郊であれば、付き合いたい人とだけ付き合うスタイルでも問題なく暮らせます。

フレンドリーな県民性に惹かれる人は積極的に交流を楽しめばいいし、距離を置きたい人はそうすることもできる。どちらも選べるのが福岡の良さです。

夏が蒸し暑い

福岡の夏は蒸し暑いと言われることがあります。実際、2024年の夏の平均気温は7月が29.9℃、8月が30.5℃でした。湿度も高く、じっとりとした暑さを感じる日が続きます。

※出典:気象庁「過去の気象データ検索:福岡 2024年 月ごとの値」

ただし、東京と比べて大きな差があるわけではありません。東京の2024年夏は7月が28.7℃、8月が29.2℃で、福岡との差は1〜1.5℃程度。東京からの移住者であれば、夏の暑さに驚くことは少ないはずです。

※出典:気象庁「過去の気象データ検索:東京 日平均気温の月平均値」

むしろ注目すべきは冬の過ごしやすさです。福岡の冬は東京より約1℃暖かく、朝晩の冷え込みも東京ほど厳しくありません。雪が積もることも稀で、冬の乾燥も東京より穏やかです。夏は確かに蒸し暑いですが、年間を通して見れば、福岡の気候はむしろ過ごしやすいといえます。

東京・大阪へのアクセスが遠い

福岡から東京へ新幹線で移動すると、約5時間かかります。出張や帰省のたびにこの移動時間は負担が大きく、「遠い」と感じる人がいるのは事実です。大阪へも新幹線で約2時間半と、気軽に行ける距離ではありません。

ただし、飛行機を使えば話は変わります。福岡から羽田へのフライト時間は約1時間35分。福岡〜東京間は1日60〜70便以上が運航しており、国内線トップクラスの便数です。早めに予約すれば、LCCで片道5,000〜10,000円程度に抑えることもできます。

さらに、福岡空港は都心から非常に近い立地にあります。天神から地下鉄で約11分、博多からは約5分。国内線ターミナルと地下鉄駅が直結しているため、乗り換えなしでアクセスできます。自宅を出てから羽田に着くまで、ドアtoドアで3〜4時間程度に収まることも珍しくありません。

新幹線で考えると「遠い」のは確かですが、福岡空港の利便性を活かせば意外とアクセスは良好です。東京への出張が多い人でも、福岡空港を使いこなせば大きな問題にはなりません。

福岡への移住を後悔しやすい人の特徴

「やめとけ」と言われる理由を見てきましたが、すべての人に当てはまるわけではありません。ここでは、福岡移住で後悔しやすい人の特徴を紹介します。自分に当てはまるかどうか、チェックしてみてください。

年収ダウンを受け入れられない人

福岡に移住すると年収が下がるケースは珍しくありません。しかし、年収が下がること自体より、「下がったことを受け入れられるかどうか」が後悔するかの分かれ目になります。

福岡は年収が東京より低い一方で、生活コストも大幅に安くなります。たとえば家賃は、東京23区の単身向け平均が約8.8万円に対し、福岡市は約5.3万円。月3〜4万円、年間で40〜50万円の差があります。また、福岡市の物価は21大都市中で最も安く、東京と比べて約7%低い水準です。

※出典:総務省統計局「2024年平均 消費者物価地域差指数」

つまり、年収が100万円下がったとしても、生活コストを考えれば実質的な豊かさはあまり変わらない可能性があります。「手元に残るお金」で考えると、福岡の方がゆとりがあるというケースも少なくありません。

ただし、年収の数字そのものを重視する人や、キャリアのステータスにこだわりがある人は注意が必要です。「年収が下がった」という事実がストレスになり、後悔につながりやすいタイプといえます。

対処法としては、リモートワークで東京の企業・案件と働きながら福岡で生活する方法があります。収入は維持しつつ生活費を抑えられるため、「いいとこ取り」が可能です。副業で収入源を増やすのも有効な選択肢です。

特定の業界・職種にこだわりがある人

大手金融、外資系企業、大手コンサル、マスコミ、広告代理店といった業界は、福岡では求人がかなり限られます。これらの業界は東京に本社・拠点が集中しているため、「今の仕事をそのまま福岡で続けたい」と思っても、希望に合うポジションが見つからない可能性があります。

「この業界・職種でなければ嫌」という強いこだわりがある人は、福岡移住で後悔しやすいタイプです。仕事が見つからないまま移住すると、キャリアの停滞や収入減につながりかねません。

ただし、対処法はあります。まず検討したいのがフルリモート求人です。コロナ以降、リモートワークが普及し、東京の企業・案件を福岡で受けるケースが増えています。フルリモート可の求人を探せば、業界・職種を変えずに福岡で働ける可能性があります。

もう一つの選択肢は、福岡で伸びている業界へのキャリアチェンジです。福岡市は「スタートアップ都市」を宣言しており、近年、数多くのスタートアップ企業が誕生しています。東京本社の有名IT企業も次々と福岡に進出しているのです。

特定の業界にこだわりがある人でも、リモートワークやキャリアチェンジを視野に入れれば、道は開けます。移住前に「福岡でどう働くか」を具体的に考えておくことが大切です。

車の運転が苦手・免許がない人

福岡の郊外エリアでは、車がないと生活に不便を感じる場面が多くあります。最寄り駅まで徒歩20分以上かかる住宅地も珍しくなく、大型ショッピングモールや病院も車でのアクセスが前提になっていることがあります。

車の運転が苦手な人や、免許を持っていない人が郊外に住むと、日常の買い物や通勤で苦労する可能性があります。「福岡は住みやすい」と聞いて移住したものの、車がなくて不便だったという後悔につながりかねません。

ただし、これは住むエリアの選び方で解決できる問題です。天神・博多を中心とした都市部であれば、車なしでも快適に暮らせます。地下鉄と西鉄バスの路線網が発達しており、日常生活で車を使う場面はほとんどありません。

車の運転が苦手な人や免許がない人は、最初から中心部に住むことを前提に物件を探しましょう。地下鉄駅徒歩圏内であれば、東京と変わらない感覚で生活できます。

プライベートな距離感を重視する人

福岡はフレンドリーな県民性で知られ、初対面でも気軽に話しかけてくる人が多い街です。親しくなると一気に距離が縮まり、プライベートな質問をされることもあります。

一人の時間を大切にしたい人や、人付き合いはドライな方が楽という人にとっては、この距離感が窮屈に感じるかもしれません。「思ったより人間関係が濃くて疲れる」という後悔につながる可能性があります。

ただし、福岡はいい意味での都会らしさも合わせ持っています。近所付き合いに入らないと孤立するようなエリアは、人口が少ない地域に限られます。福岡市内や近郊であれば、付き合いたい人とだけ付き合うスタイルでも問題なく暮らせます。

プライベートな距離感を重視する人は、福岡市中心部や単身者向けマンションを選ぶのがおすすめです。郊外の住宅地より近所づきあいが限定的で、東京と大きく変わらない感覚で生活できます。

頻繁に東京・大阪へ行く必要がある人

仕事の出張や実家への帰省で、頻繁に東京・大阪へ行く必要がある人は注意が必要です。新幹線で福岡から東京まで約5時間、大阪まで約2時間半。月に何度も往復すると、移動時間と交通費の負担は決して小さくありません。

「福岡は住みやすいけど、東京への出張が多くて疲れる」という後悔は、実際によく聞く声です。移住前に「どのくらいの頻度で移動が必要か」を具体的にシミュレーションしておくことが大切です。

ただし、飛行機を使えば状況は変わります。福岡から羽田へは約1時間35分で、1日60〜70便以上が運航しています。福岡空港は天神から地下鉄で11分、博多から5分という立地。ドアtoドアで3〜4時間程度に収まるケースも珍しくありません。

LCCを活用すれば、片道5,000〜10,000円程度に抑えることも可能です。出張が多い人は、福岡空港の利便性を最大限に活かし、LCCで交通費を抑える工夫をすれば、後悔を避けられます。移住前に交通費のシミュレーションをしておくと安心です。

福岡移住のメリット|やめとけと言われても人気な理由

写真提供:福岡市

ここまで「やめとけ」と言われる理由や後悔しやすい人の特徴を見てきました。では、それでも福岡移住が人気なのはなぜでしょうか。ここからは、福岡に移住するメリットを紹介します。

家賃・物価が安く生活コストを抑えられる

福岡の最大のメリットは、生活コストの安さです。家賃は東京23区の単身向け平均が約8.8万円に対し、福岡市は約5.3万円。月3〜4万円、年間で40〜50万円の差があります。福岡市中心部の中央区・博多区でも6〜7万円前後が相場で、東京の感覚からすると驚くほど安く住めます。

物価も同様です。福岡市の消費者物価地域差指数は21大都市中で最も低く、東京と比べて約7%安い水準にあります。食料品や日用品の買い物でも、東京より出費を抑えられます。

※出典:総務省統計局「2024年平均 消費者物価地域差指数」

年収が下がったとしても、生活コストが大幅に下がるため、手元に残るお金はあまり変わらないというケースは珍しくありません。むしろ、同じ収入なら福岡の方がゆとりある暮らしができます。「生活の質を落とさずに支出を減らしたい」という人にとって、福岡は理想的な選択肢です。

コンパクトシティで通勤・移動がラク

福岡市は「コンパクトシティ」として知られ、都市機能が天神・博多エリアに集中しています。この2大拠点は約2.5kmしか離れておらず、地下鉄やバスで約10分で移動できます。新幹線が発着する博多駅、福岡空港、博多港も半径約2.5km圏内に収まっており、移動効率が非常に高い都市です。

通勤時間の短さも福岡の魅力です。福岡県の平均通勤時間は片道約35分前後で、全国平均より約5分短く、首都圏と比べると約15分も短い水準です。北九州・福岡大都市圏の通勤時間は、国内11大都市圏の中で最も短いというデータもあります。

※出典:福岡市「Fukuoka Facts」(令和3年社会生活基本調査)

東京では片道1時間以上の通勤も珍しくありませんが、福岡ではそのような長時間通勤は少数派です。通勤ラッシュも東京ほど過密ではなく、満員電車で消耗する日々から解放されます。「毎日の通勤時間を減らしたい」「移動のストレスを減らしたい」という人にとって、福岡のコンパクトシティは大きなメリットになります。

食べ物がおいしくて外食コスパが良い

福岡は「食の街」として知られ、名物グルメが豊富です。博多ラーメン、もつ鍋、水炊き、明太子、ごまさば、うどん。どれも福岡を代表する味で、地元の人にも観光客にも愛されています。玄界灘に面しているため新鮮な海産物が手に入りやすく、魚介のレベルは東京を上回るという声も少なくありません。

福岡のグルメは、おいしいだけでなく安いのが特徴です。博多ラーメンは500〜700円台で食べられる店が多く、ランチは500〜800円で済ませられます。居酒屋の飲み放題付きコースも3,000〜4,000円台が一般的で、東京より1,000円以上安いことも珍しくありません。

天神・中洲には約100軒の屋台が並び、ラーメンやおでん、焼き鳥を気軽に楽しめます。屋台文化は福岡ならではのもので、観光客だけでなく地元民も日常的に利用しています。仕事帰りにふらっと寄れる手軽さが魅力です。

家賃や人件費が東京より安いため、飲食店の価格も抑えられています。日常的に外食を楽しみたい人、食にこだわりがある人にとって、福岡は満足度の高い街です。

空港が近く、旅行や出張に便利

福岡空港は「日本一アクセスの良い空港」と言われることがあります。天神から地下鉄で約11分、博多からは約5分。国内線ターミナルと地下鉄駅が直結しており、乗り換えなしで空港に着けます。羽田や成田のように「空港まで1時間以上」ということがなく、移動全体の時間を大幅に短縮できます。

国内線は主要都市への直行便が充実しています。福岡〜羽田間は1日60〜70便以上が運航しており、フライト時間は約1時間35分。LCCを活用すれば片道5,000〜10,000円程度で移動できます。札幌、仙台、名古屋、大阪、沖縄など、国内各地へのアクセスも良好です。

国際線も充実しています。韓国、台湾、中国、香港、ベトナム、タイ、シンガポール、ハワイなど22〜23路線が就航しており、韓国・台湾へは約1〜2時間で行けます。週末に弾丸で韓国旅行、ということも気軽にできる環境です。

旅行好きな人や出張が多い人にとって、福岡空港の近さは大きなメリットです。「空港が近い」というだけで、生活の自由度が格段に上がります。

自然と都市のバランスが良い

福岡は都市機能が充実していながら、海や山にもすぐアクセスできる環境が魅力です。北に玄界灘、南に脊振山系と、海と山に挟まれた立地のため、自然を身近に感じながら暮らせます。

海を楽しみたいなら、天神・博多から電車で約30〜40分の糸島エリアがおすすめです。美しい海岸線とおしゃれなカフェが点在し、週末のドライブや散策にぴったり。福岡市内にもシーサイドももち海浜公園などのビーチがあり、仕事帰りに海を眺めることもできます。志賀島や能古島など離島へも、博多港からフェリーで気軽に行けます。

山派の人には、油山や宝満山など登山・ハイキングスポットが身近にあります。宝満山は福岡県で最も登山者が多い山で、初心者から中級者まで楽しめます。市街地から車で30分〜1時間程度でアクセスできるため、週末に気軽に山歩きを楽しめる環境です。

温泉も近くにあります。博多から電車で約15分の二日市温泉は1,300年以上の歴史を持つ名湯。少し足を伸ばせば、別府や湯布院も車で約1.5〜2時間で行けます。「都会の便利さ」と「自然の豊かさ」を両立できる街は、全国でもそう多くありません。

子育て支援が充実している

福岡市は子育て支援に力を入れており、妊娠期から高校生世代まで切れ目のない支援制度が整っています。子育て世帯にとっては、移住先として安心感のある街です。

経済的な支援が充実しています。出産・子育て応援給付金として、妊娠届出時に5万円、出産後に5万円の計10万円が支給されます。子ども医療費助成は高校生世代まで拡大され、入院は全額助成、通院は月500円までの負担で済みます。2025年8月からは福岡市立の小中学校で給食費が無償化されています。

※出典:福岡市こども情報サイト「子育て支援」

共働き世帯にうれしい制度もあります。病児保育は0歳から小学6年生まで無料で利用でき、子どもが急に体調を崩しても仕事を休まずに済みます。第2子以降の0〜2歳児は保育料が無料になる制度もあります。

福岡市独自の「おむつと安心定期便」は、0〜3歳の子どもがいる家庭におむつなどの育児用品を無料配送するユニークな制度です。育児の負担を少しでも減らそうという行政の姿勢が感じられます。

待機児童も減少傾向にあります。福岡県全体の待機児童数は2025年4月時点で29人まで減少しており、保育環境の改善が進んでいます。

※出典:福岡県「令和7年4月1日現在の待機児童数について」

子育て環境を重視するファミリー層にとって、福岡は魅力的な選択肢です。

福岡移住に向いている人の特徴

ここまでの内容を踏まえて、福岡移住に向いている人の特徴を整理します。以下に当てはまる人は、福岡での暮らしを前向きに検討してみてください。

生活コストを抑えてゆとりある暮らしがしたい人

福岡は家賃・物価が東京より大幅に安く、生活コストを抑えられる街です。同じ収入でも手元に残るお金が増え、貯金や趣味に回せる余裕が生まれます。

「年収は下がってもいいから、生活の質を上げたい」「毎月カツカツの生活から抜け出したい」という人にとって、福岡は理想的な環境です。家賃だけで年間40〜50万円の差があるため、その分を旅行や外食、自己投資に使うこともできます。

数字上の年収より「実際の暮らしの豊かさ」を重視する人には、福岡移住をおすすめします。

リモートワークやフリーランスで働ける人

リモートワークやフリーランスで働ける人は、福岡移住のメリットを最大限に活かせます。東京の企業・案件と仕事をしながら、生活コストの安い福岡で暮らす。収入は維持しつつ支出を抑える「いいとこ取り」が可能です。

福岡はコワーキングスペースやカフェも充実しており、リモートワーカーにとって働きやすい環境が整っています。天神・博多エリアには作業に適した場所が多く、仕事場所に困ることはありません。

勤務地に縛られない働き方ができる人にとって、福岡は「住む場所」として非常にコスパの高い選択肢です。

通勤時間を短くしたい人

毎日の長時間通勤に疲れている人には、福岡移住は大きなメリットがあります。福岡県の平均通勤時間は片道約35分前後で、首都圏より約15分短い水準。満員電車で1時間以上揺られる生活から解放されます。

福岡市はコンパクトシティのため、職場と住まいの距離が近くなりやすい環境です。天神・博多エリアで働くなら、電車で15〜20分圏内に住むことも十分可能。通勤時間が短くなれば、朝の時間にゆとりが生まれ、仕事終わりのプライベートも充実します。

「通勤で消耗する毎日を変えたい」という人にとって、福岡は生活の質を大きく上げてくれる街です。

食やグルメを楽しみたい人

食べることが好きな人にとって、福岡は最高の環境です。博多ラーメン、もつ鍋、水炊き、明太子、ごまさば、うどん。名物グルメが豊富で、しかも安くておいしい店がそこら中にあります。

玄界灘に面しているため新鮮な海産物が手に入りやすく、魚介のクオリティは東京を上回るという声も少なくありません。天神・中洲には約100軒の屋台が並び、仕事帰りにふらっと立ち寄る楽しみもあります。

外食費も東京より安いため、日常的に外食を楽しめます。「食にこだわりたい」「おいしいものを気軽に食べたい」という人には、福岡での暮らしは満足度が高いはずです。

人との交流やコミュニティを楽しめる人

福岡県民はフレンドリーで人情が厚く、初対面でも気軽に話しかけてくる人が多い街です。新しい土地で友達を作りたい人、人との交流が好きな人にとっては、居心地の良い環境といえます。

親しくなるとキャンプや家族ぐるみの付き合いに発展するなど、関係が深まりやすいのも福岡の特徴です。移住してきた人を温かく迎え入れる雰囲気があり、「すぐに馴染めた」という声も多く聞かれます。

コンパクトシティのため、天神・博多で知り合いにばったり会うことも珍しくありません。人とのつながりを楽しめる人にとって、福岡のコミュニティは大きな魅力になります。

子育て環境を重視するファミリー層

子育て環境を重視するファミリー層にとって、福岡は魅力的な移住先です。福岡市は子育て支援に力を入れており、出産・子育て応援給付金、子ども医療費助成、病児保育の無償化など、経済的な支援制度が充実しています。

待機児童も減少傾向にあり、2025年4月時点で福岡県全体の待機児童数は29人まで減っています。保育環境の改善が進んでおり、共働き世帯でも安心して子育てできる環境が整いつつあります。

※出典:福岡県「令和7年4月1日現在の待機児童数について」

生活コストが東京より安いため、同じ収入でも子どもの教育費や習い事に回せる余裕が生まれます。自然も近く、週末に海や山へ出かけて子どもと遊ぶことも気軽にできます。「子どもをのびのび育てたい」という家族には、福岡はおすすめの選択肢です。

福岡移住で後悔しないための準備

福岡移住に向いていると感じたら、次は具体的な準備です。「福岡に住みたいから住む」という勢いだけで動くと、後悔につながることもあります。自分の生活設計と照らし合わせながら、冷静に準備を進めましょう。

「なぜ福岡に住むのか」を明確にする

移住を決める前に、「なぜ福岡に住むのか」を自分の中で言語化しておくことが大切です。

移住は、目的ではなく手段です。「なんとなく良さそう」「住みやすいと聞いたから」という曖昧な理由だけで移住すると、後悔しやすくなります。

たとえば、「生活コストを下げてゆとりある暮らしをしたい」「通勤時間を短くしてプライベートを充実させたい」「子育て環境を重視したい」など、自分が移住で何を実現したいのかを具体的にしておきましょう。

目的が明確であれば、住むエリアや働き方の選択もブレにくくなります。逆に、目的が曖昧なまま移住すると、壁にぶつかったときに「なんで福岡に来たんだろう」と迷いが生じやすくなります。移住は人生の大きな決断です。まずは「なぜ福岡なのか」を自分に問いかけてみてください。

移住前に現地を「暮らす視点」で訪問する

移住を決める前に、福岡を「暮らす視点」で訪問しておくことをおすすめします。観光で訪れるのと、実際に住むのとでは見えるものが違います。

観光では行かないような場所をチェックしましょう。最寄りのスーパーや病院、通勤経路、駅周辺の雰囲気、夜の治安など、日常生活に直結するポイントを確認しておくと安心です。できれば平日と休日の両方、昼と夜の両方を見ておくと、街の雰囲気をより正確に把握できます。

住みたいと思っているエリアがあれば、実際に歩いてみてください。「駅から遠いけど大丈夫か」「坂道が多くて自転車は厳しそう」など、現地に行かないとわからないことは意外と多いものです。可能であれば、短期の賃貸やマンスリーマンションで数週間〜1ヶ月ほど「お試し移住」をするのも有効な方法です。

転職先・収入源を確保してから動く

福岡に限らず、移住で後悔しないためには、仕事を決めてから動くのが鉄則です。「とりあえず移住して、仕事は現地で探す」という進め方はリスクが高く、おすすめできません。

福岡は東京に比べて求人数が少なく、特定の業界・職種では希望に合うポジションが見つかりにくいことがあります。仕事が決まらないまま移住すると、貯金を切り崩しながらの生活になり、精神的にも追い詰められやすくなります。

転職活動は移住前からオンラインで進められます。福岡に拠点のある企業はもちろん、フルリモート可の求人も選択肢に入れて探してみてください。フリーランスや副業で収入を得ている人は、移住後も同じ仕事を続けられるか確認しておくことが大切です。

「仕事が決まっている」という安心感があれば、移住後の生活も落ち着いてスタートできます。

住むエリアは生活スタイルから逆算して選ぶ

福岡で住むエリアを決めるときは、「自分の生活スタイルに合う場所」をまず探し、その中から住みたい場所を選ぶという順序が大切です。

車を持たないなら、地下鉄や西鉄バスの便が良い天神・博多周辺がおすすめです。郊外は家賃が安いものの、車がないと生活が不便になるエリアも多くあります。通勤先が決まっているなら、職場までの所要時間とルートを実際に確認しておきましょう。

子育て世帯であれば、保育園の空き状況や学校の評判、公園や病院の近さもチェックポイントになります。一人暮らしやDINKSなら、徒歩圏内に飲食店や商業施設が充実したエリアが便利です。

福岡市内でも、天神・博多・薬院・大濠・西新・姪浜などエリアによって雰囲気が大きく異なります。自分のライフスタイルに合ったエリアを選べば、日々の暮らしの満足度は格段に上がります。

生活コストをリアルにシミュレーションする

「福岡は物価が安いから大丈夫」と思い込まず、移住前に生活コストを具体的にシミュレーションしておきましょう。

まず確認すべきは家賃です。住みたいエリアの相場を不動産サイトで調べ、自分の収入に対して無理のない範囲かどうかを確認してください。福岡市中心部でも東京より安いとはいえ、博多区・中央区は福岡の中では高めの水準です。

次に、毎月の固定費を洗い出します。食費、光熱費、通信費、交通費、保険料など、項目ごとに見積もりを立てておくと安心です。車を持つ場合は、駐車場代やガソリン代、保険料も加算されます。

収入から支出を引いて、毎月どのくらい手元に残るかを計算してみてください。年収が下がる場合でも、支出を抑えれば生活水準を維持できることがわかれば、移住への不安も軽減されます。

移住支援制度を調べて活用する

福岡への移住を検討するなら、支援制度を調べておくことをおすすめします。条件を満たせば、まとまった金額の支援金を受け取れる可能性があります。

福岡県では、東京23区に在住または東京圏から23区に通勤していた人が県内に移住し、対象の中小企業に就職・起業した場合に移住支援金が支給されます。支給額は単身60万円、世帯100万円。18歳未満の子どもがいる場合は、子ども1人につき100万円が加算されます。

※出典:福岡県「福岡県移住支援金について」

ただし、福岡市は政令指定都市のため移住支援金の対象外です。北九州市、久留米市、飯塚市、大牟田市など、福岡市以外の市町村に移住する場合は支援金の活用を検討できます。

福岡市に移住する場合も、移住相談窓口やオンライン相談、就職支援、創業支援などの制度があります。福岡市移住・定住ポータルサイト「Fukuoka is Open」で情報をまとめて確認できるので、移住前にチェックしておきましょう。

支援制度は知らないと損をするものです。自分が対象になるかどうか、移住前に必ず確認してください。

「やめとけ」の理由を知れば、福岡移住は怖くない

「福岡移住はやめとけ」という声には、それぞれ根拠があります。年収が下がる、求人が少ない、治安が心配、車が必要。どれも事実に基づいた指摘であり、知らずに移住すると後悔につながる可能性があります。

ただし、すべての人に当てはまるわけではありません。年収が下がっても生活コストが下がれば、手元に残るお金は変わらないかもしれません。治安が心配なら、住むエリアを選べばいい。車がなくても、中心部に住めば問題ありません。

大切なのは、「やめとけ」と言われる理由を正しく理解し、自分の状況に当てはまるかどうかを冷静に判断することです。理由がわかれば、対策もできます。対策ができれば、不安は消えます。

福岡は「住みやすい街」として人気が高いのも事実です。生活コストの安さ、コンパクトシティの便利さ、食のおいしさ、空港の近さ、自然と都市のバランス。魅力は数え切れません。

ちゃんと準備をして、自分に合った選択をすれば、福岡移住で後悔することはありません。この記事が、あなたの判断の助けになれば幸いです。

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