2025.06.10

プロレスショップ博多 赤の魂に取材してきた!店内の見所やチケット販売

プロレスショップ博多 赤の魂に取材してきた!店内の見所やチケット販売

こんにちは。プロレス大好きライターの翔たです。

福岡県の博多駅近くに、知る人ぞ知るプロレスラーおよびプロレスファンの聖地があります。それが、プロレスショップ博多 赤の魂です。

店内にはプロレスファン垂涎の珍しいお宝がいっぱい……。ぼくのようなプロレスファンなら何時間でも……いや、ヘタすると丸一日でもいられるようなお店なんです。

グッズ販売だけでなく、プロレス興行チケットの販売代行も行っているのが特徴。興行直前には、プロレスラーを呼んでチケット販売イベントがあることも!

選手から直接チケットが買えるなんて、夢のよう……。そんなぼくらプロレスファンの夢を叶えてくれる「プロレスショップ博多 赤の魂」を、たっぷりご紹介します!

博多駅から歩いてすぐ! 赤の魂への行き方

赤の魂は、博多駅筑紫口を出て5分〜10分ほどの場所にあります。

お店がある、第一高田ビルに店名の看板があります。ここでよく赤の魂に来店したプロレスラーが、こんな構図で写真を撮っているんですよ。それっぽいポーズで記念撮影!

赤の魂が入る第一高田ビルまで着いたら、居酒屋の右にある自動ドアを入って……

そのまま、奥へと進みます。

奥へと進んだ先にエレベーターがあるので、5階に上がります。

5階に着いたら、右側に赤の魂の入口があります。

今後の大会のポスターが貼ってある扉を開きましょう!!はじめて行くときには入り方が分かりにくいのですが、一度行くと次回からも入店しやすいはず。

赤の魂の店内はプロレスグッズがぎっしり

赤の魂は辛島さんご夫婦で経営されており、お店には基本的に奥さんがいらっしゃいます。

「入りにくくないかな?」「あんまりプロレスに詳しくないけど大丈夫かな?」と思われている方でも問題ありません。プロレス談義に花を咲かせる楽しい時間が過ごせるはずです。

店内には、貴重なプロレスグッズがところ狭しと並んでいます。店主の辛島さんいわく、「お客さんが埋もれているものを見つけ出して、楽しく話ができるような配置にしている」とのことです。

分け入って見つかる奥の商品が、選手のサイン入りであることも。そんなグッズを掘り当てるのが、楽しいんですよね。そんな、赤の魂の売れ筋商品をご紹介します。

赤の魂の売れ筋商品①過去の週刊プロレス

年代ものの「週刊プロレス」が、大量に販売されています。「一冊300円」と、プレミアを考慮すると、信じられないほどの安さで売られているため、県外から来たお客さんが大量に購入して行かれるとか。

「ゴング」や「週刊プロレス」の前身となる「月刊プロレス」もおいています。

当時のプロレス界を知れる貴重な雑誌を、ぜひ赤の魂で見てみませんか?

赤の魂の売れ筋商品②プロレス興行のDVD

プロレス興行のDVDを手にするお客さんも多くいます。動画配信が多くなった現代でも、DVDで観るからこその雰囲気のよさはありますよね。

DVDなら、プロレス会場の熱量を感じるのにうってつけです。入場シーンから試合後のマイクまで隅々まで観戦しましょう!

赤の魂の売れ筋商品③Tシャツ

各団体のTシャツはもちろん、赤の魂公式Tシャツも販売しています。

年に一回程度、有名レスラーを呼んで「赤の魂興行」を主催しています。公式Tシャツを購入して、「赤の魂興行」に着て行く準備をしておきましょう。

これまでに9回開催されています。次回は、2026年の開催を目標に準備を進めています。

赤の魂の売れ筋商品④奥さんの手作りキーホルダー

プロレスとは関係ありませんが、キーホルダーも人気です。かわいくて使いやすいので、ぜひお買い求めください!

いつまでも見ていられる非売品のお宝たち

非売品のお宝も大量にあり、見ていて飽きません。上の写真の一斗缶は、アジャコング選手が、実際に福岡の試合で使ったものだそうです。

他にも、以下のような掘り出し物があります。

・サイン入りポスター

・選手のコスチューム

・選手のマスク

特に私が興味を持ったのは、博多スターレーンで使われていた椅子です。

博多スターレーンは、多くのプロレス興行が行われ、プロレスの西の聖地と呼ばれていました。残念ながら2019年3月31日をもって閉館しました。

博多スターレーン最後の日「大日本プロレス」「東京女子プロレス」「DDTプロレスリング」の3団体によって、興行が行われたのです。その際、辛島さんが使われていた椅子に選手からサインをもらって、赤の魂に持ち帰りました。上の写真がその椅子です。

場外乱闘に使われた影響で、椅子の背もたれはベコベコに凹んでいます。

ちなみに、私もプロレスファンとして、博多スターレーン最終日には「DDTプロレスリング」の興行を観に行っていました!

グッズの販売だけではなくチケット販売代行も!購入方法を紹介

赤の魂では、主に福岡、熊本、佐賀のプロレス興行のチケットを扱っています。

以下の方法でチケットの入手が可能です。

・公式HPで通販

・お店で購入

・プロレス会場の物販で購入

それぞれの方法を、詳しく解説します。

公式HPで通販

県外からの遠征で、プロレスのチケットを購入するなら、公式HPで購入が可能です。赤の魂公式サイトには、販売中のチケットが販売物一覧に出てきます。

グッズに混じって興行のチケットも

座席は選べませんので注意してください。店舗やプロレス会場での販売では、座席の選択ができます。XのDMや電話、公式サイトのお問い合わせページでチケットの取り置きをしてもらうことも可能です。

>>赤の魂公式Xアカウント

当日しか福岡に来られない方でも、当日の会場で現金と引き換えにチケットを受け渡すこともできますので、問い合わせてみてください。

お店で購入

お店に来店してチケットを購入すると、座席の指定ができます。

「南側がいい」「最前列でも中央に近い方がいい」など、好みの席があるなら、店舗での購入がおすすめです。

お店に来れば店員さんから、ほかの興行の情報も得られます。

プロレス会場の物販で購入

プロレス会場で物販スペースを赤の魂が間借りして、それ以降に福岡で行われるほかの団体のチケットを販売しています。

プロレス会場は、プロレスファンが一番集まる場所だからチケットが販売しやすいのです。

福岡は東京などの都市に比べるとプロレスの興行が少ないため、いろいろな団体を観に行くファンが多くいます。そんな福岡という土地だからこそできる販売方法でしょう。

プロレスラーに会えるイベントを開催することも

赤の魂では、プロレスラーを呼んだイベントをこれまでに幾度となく開催してきました。

これまでに開催されてきたなかで、好評だったイベントを3つ聞いてきました。

・オカダ・カズチカ来店トークイベント

・センダイガールズプロレスリングの選手全員を呼んだ食事会

・DDTプロレスリングの選手全員を呼んだ食事会

オカダ・カズチカ選手を呼んだイベントは、かの有名な2012年「2.12レインメーカーショック」の直後に行われたそうです。イベントが決まったときには、IWGPのベルト戴冠前で、まさか王者として来店するとは思わなかったとか。

選手を呼んだ食事会は、赤の魂開店当初から頻繁に行っていたイベントです。仙女やDDTの全選手が集まる食事会を行ったときには、選手と楽しく話ができて特に好評でした。

コロナ禍以降、食事会イベントは開催を控えていましたが、そろそろ復活させようと考えているそうです。

店名の由来は『アントニオ猪木』

店主の辛島拓也さんに、お店について詳しくお話をうかがいました。店名の由来や開店のきっかけは、常連の方でも意外と知らないのではないでしょうか。

「赤の魂」という店名の由来は、何なのでしょうか?

その話は、小橋建太さんが来店された際に長時間にわたって聞かれました。小橋さんは『アントニオ猪木さんが由来』だと、きっと分かっていたんでしょうが、私は小橋さんのファンでもあったので『小橋さんが全日本プロレスに所属していた時代の赤色のイメージ』と話をして…

すると、奥さんから「で、結局何なの」とツッコミが。プロレスの話になると、ついつい熱くなっちゃう辛島さん。

まあ、端的に言うと猪木さんのイメージカラーの『赤』と、キャッチコピーの燃える闘『魂』から取ったのですよ。

なるほど。当時のプロレスファンは、アントニオ猪木さんを大好きな方が多いですもんね。

そうそう。これを見てください!

おお、アントニオ猪木さんのサインだ!

このサインは、アントニオ猪木さんが飲み屋から出てきたときに書いてもらったものです。

の、飲み屋から出てきた時ですか!!そんな時にサインできるものなんですか。

はい、付き人に『サインはできない』と一度断られました。猪木さんも泥酔状態で……。

でも、今サインがあるということは……。

私の横を通り過ぎた後、猪木さんが『ちょっと待て。あいつはずっと待っていたんだろ?』と、戻ってきてサインをしてくれたんです。

店名の由来と同時に、アントニオ猪木さんのとんでもないファン想いなエピソードを聞かせてもらいました。

試合に通いすぎて、チケット販売を任せられる

赤の魂を開店されたきっかけはなんだったのでしょうか?

開店前、私は元々プロレスファンとして大会を観に行っていたのですが、気づいたら団体関係者から顔を覚えられ、なぜかチケットの販売を任されるようになりました。

顔を覚えられるほど、何度も来場していたんですね。

そのころは、赤の魂はなかったのですが、プロレス団体とのつながりを通して、チケット販売代行やプロレスラーとの食事会を開いていました。

食事会イベントも、赤の魂ができる前から開催していたんですか!

そういった環境にあったので、店舗を持って仕事にしようと考えたのが、2009年に赤の魂を開店したきっかけです。

ただのファンが、チケット販売代行をして、それを仕事にしてしまうなんて。

今では、福岡ではじめて興行を打つ団体の窓口的な役割を担っています。『赤の魂に声をかければ福岡の興行は大丈夫だろう』と信頼していただいています。

福岡のプロレス界に根付いているのが赤の魂です。団体関係者の方は、福岡で興行をするなら、ぜひ赤の魂に任せてみてはいかがでしょうか?

赤の魂が発掘した選手がいる!?

仙女でデビューしたMICHIKO選手(現GLEAT所属)と岩田美香選手は、私が里村明衣子さんに紹介したんですよ。

なんと、現在女子プロレス界で大活躍中のMICHIKO選手と岩田美香選手は、元々辛島さんが仙女の代表里村明衣子さんに紹介したとのことです。

辛島さんは、里村さんの自著伝を見せてくれました。

たしかに「福岡のプロレスショップの方に紹介してもらった」との記述がありました。辛島さんと仙女との付き合いは深いようです。

赤の魂が今後やっていきたいイベントとは?

今後、どんなイベントをやっていきたいと考えていますか?

「赤の魂興行」は、今後も開催していきたいです。次の開催でどのようなことをやろう、という面白いアイデアが頭のなかにはあるんですよ。今は日程や会場を調整しています。

過去に行われた赤の魂興行のポスターたち

赤の魂興行は、過去に9回開催されてきました。プロレスショップ主催という、珍しいプロレス興行です。

昔、北海道にあったプロレスショップはプロレス興行を主催していましたが、今はなくなってしまいました。今プロレス興行を主催しているプロレスショップは、赤の魂くらいだと思います。

とても珍しいイベントになっているんですね。今後の興行開催日の目途は立っているのでしょうか?

2026年はじめまでには、開催しようと思います。どのようなレスラーを呼んでどんな興行にするか。構想はあるのですが、発表までお待ちください!

次の赤の魂興行も面白い大会になりそうです。私は必ず行きます!

「プロレスは会場で観てこそ楽しいスポーツ」

最後にプロレスについて、どう思っているか教えてください。

プロレスファンとしての意見にはなりますが、プロレスは会場で観てこそ楽しいスポーツです。プロレスを観戦するなら、動画だけではなく会場に観に行って、純粋にプロレスを楽しんでほしいと思います。

大事なことですね。私もプロレスが大好きですので、会場でこそ楽しいスポーツというのは分かります。

最近は動画で簡単に観られるからか、動画で観るときのように、会場でも声を出さないお客さんも増えています。声を出した方が絶対に楽しいです。会場で声援をあげて、一緒にプロレスを盛り上げましょう!

辛島さんのプロレスへの熱い気持ちを伝えてもらいました。赤の魂でチケットを扱っている主なプロレス団体は以下の通りです。

その他の九州で行われる興行も、チケットを扱っている場合があります。お気軽にお問い合わせください。

プロレスショップ 赤の魂|お問い合わせ

「赤の魂」はプロレスファンなら絶対に楽しめる!

赤の魂の取材後に、個人的に2つ商品を買わせていただきました。まず、1点目は「女子プロレスカード」です。

Sareee選手のレアカードを引き当てて、店内が騒然となりました(笑)。もう一点は「九州産業大学プロレス研究部(KWF)」に所属するオカルト大魔王選手がデザインした、赤の魂のTシャツです。

すぐに着替えて、店頭で記念写真を撮影しました。

ライターとしてもプロレスファンとしても、いろいろな話が聞けて大変楽しい取材でした。全国のプロレスファンの皆さま「赤の魂」には絶対に訪れるべきですよ!

基本情報

店名 プロレスショップ博多 赤の魂
住所 福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1−30 第一高田ビル5F
電話番号 092-409-0631
営業時間 (平日)11:00-19:00、(土曜日)11:00-18:30、(日曜日)10:00-17:30
定休日 不定休(土日にプロレス興行がある日は店舗を閉めている場合あり)
アクセス JR博多駅筑紫口より徒歩10分
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ライター情報

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NAME

翔た

2024年2月より副業でWebライターとしての活動を開始し、2025年1月からフリーランスになりました。
本業で中学生向け学習教材などの作成に携わってきて、教育系のジャンルが得意です。その他いかなる分野でも、専門的で良質な記事執筆に尽力します。
プロレスと野球観戦が趣味。会場で見かけたらぜひ声をかけてください!

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