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商学部って何を学ぶの? 卒業生が九州産業大学の准教授に聞いてみた
こんにちは。ライターのたむらまゆこです。
私は、2024年3月に九州産業大学商学部を卒業しました。あれから1年以上経った今でも、たまに図書館を利用したり散歩をしに行ったりしています。私は九産大が大好きなんです。
「九産大に行ってよかった。」
今でこそそう思いますが、入学前はあまり前向きな気持ちではありませんでした。というのも、もともと第一志望ではなかったし、学力的にも上位の大学ではないという印象を持っていたからです。
でも、実際に通ってみて印象はがらりと変わりました。
「もっと九産大の魅力を知ってほしい!」と考えた私は、母校である九州産業大学を取材することにしました。私のゼミ担当だった先生に九産大の魅力はもちろん、商学部って何を学ぶのかをインタビューしてきました!
商学部って、何を学ぶの? 九州産業大学の場合

今回取材したのは、私が3、4年生のときに所属していたゼミの方 慧美先生。
卒業後も、方先生とは連絡を取り合っています。とはいえ、ゼミの先生を取材するのはとても緊張しました。

緊張しながらドアを開けると……。
学生時代と同じように明るく出迎えてくれました!
お久しぶりです! 今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。元気そうで何よりです。
商学部の方先生は、流通・マーケティングや商学が専門分野です。
私も学んでいた九州産業大学の商学部なんですけど、方先生からどんなことを学ぶ学部なのか、説明していただけますか?
商学部では流通、商業、モノの売り方を全体的に学んでいきます。まずは基礎的な理論を学んだ上で、実践しながら学んでいくという流れです。
たしかに、1年生で学んだことを活かして、2年生から応用するという学びが多かったです。九産大ならではの商学部の特徴を挙げるなら何でしょう?
九州にある企業や産業に特化して学ぶところです。例えば、トライアルやイオン九州、ルミエールなど九州発の小売業がたくさんあります。
商学って、暮らしの中で実感できるところが面白いですよね。私もスーパーの売り場や広告を見て、授業で学んだことを実感できました。トレンドを敏感にキャッチする力が養われた気がします。

商学は、時代によって変わっていく学問で、九産大も変化しています。現在は、情報と国際に目を向けて、グローバルな感覚を持てる人材を育てることが目標です。
方先生のお話をうかがっていると、去年卒業したばかりなのに、もう既に先へ、先へと変化している感覚……。ちょっぴり寂しさを感じましたが、常にトレンドを逃さない九産大がやっぱり好き。
九州産業大学の魅力とは?
九産大で学ぶ魅力は、勉強面以外にもたくさんあります。北九州や福岡市内からでもアクセスがしやすく、施設も綺麗です。
学生証があればノートパソコンを借りれたり、図書館や自習室などで勉強したりできる環境が整っています。
「九産大の立地って、恵まれているなぁ」と思うんですけど、いかがですか?久留米や佐賀、福岡市内などいろんな地域からも通学しやすいし……。
そうですね。特に商学部として嬉しいのは、様々な形態の小売店が九産大から近く、実際に足を運んで見に行けるところです。たとえば、新宮のIKEAにも見学に行きやすい。
たしかに!授業で学んだ事例を、すぐに体験しながら学べるのはいいところですね。そこは福岡ならではですね。
ちなみに私が入学した頃は、コロナ禍。入学すると、すぐにオンライン授業が始まりました。

大学生になったばかりで、授業や単位のことが心配でした。そんなときに相談に乗ってもらっていたのが、ゼミの先生や教務課の職員さんです。
大学は「すべて自分で管理しながら自由に学ぶ」というイメージがあり、孤独を感じていました。しかし、実際に入学してみると、九州産業大学には親身に寄り添ってくれる先生や職員の方ばかりで、安心したのです。
九産大の学生へのサポート、手厚いですよね。
九産大は、学生思いで面倒見のいい大学だなと思います。たとえば、学生全員授業についてこれているかを見れるように、一つの講義の定員が200人に制限しています。
以前から先生方が「九産大は学生にお金を使う大学」とおっしゃってましたもんね。10,000人以上の総合大学でありながら、少人数制ゼミを行っていることや資格取得支援の充実など、学生一人ひとりに寄り添う“面倒見のよさ”を感じます。
学生一人ひとりに寄り添う姿勢は、日々の授業やサポート体制だけではありません。実践の場を通じて社会と関わる機会を積極的に用意しているのも、九州産業大学の特徴です。
九州産業大学では、大学での研究成果を社会に活かすため、企業や自治体などの学外組織と協力する「産学連携」を積極的に推進しています。産学連携とは、大学の持つ専門的な知識や技術を企業と共有し、共同で研究開発を進めたり、学生が情報調査をしたりする取り組みです。
方先生のゼミでも、企業と連携したプロジェクトや商品開発、販売などに取り組んでいます。学生が企業の課題と向き合い、改善策を考える実践的な学びができるゼミです。
また、九州産業大学には理工学部に加え、芸術学部があることも、重要な特色です。理工学部や芸術学部と商学部が連携することで、よりいっそうプロジェクトの幅が広がります。「文・理・芸の融合」が実現できる環境は、九産大の魅力のひとつです。
ちなみに芸術学部では、商学部で学べるマーケティングの知識も重要視されており、学べる環境が整備されています。
デザインに芸術的なセンスは欠かせません。ただ、加えて「誰に届けたいのか」ということも重要。届けたい人のニーズに合ったデザインじゃないと、やっぱり売れないんです。
芸術学部の学生にとっても、マーケティングの視点は重要なんですね。
商学部でマーケティングを学びながらデザインに取り組むことが、とても意味のあることなんだと感じました。
九州産業大学商学部の学生の特徴は?

ところで、「大学選びって難しいなあ」と思います。実際に通ってみないと、学内の雰囲気やどんな学生がいるのかが分からないからです。
方先生から見た、九産大生の雰囲気や特徴を教えてください。
九産大生は、素直で、コミュニケーションが得意な人が多いように感じます。
たしかに! わかります。ゼミ活動に積極的に取り組む学生も多いですよね。
積極的に活動や勉強に取り組む子は、成長率が高くて、学生生活も充実している印象です。高校時代に勉強が不得意と感じていた学生も、心配いりません。

高校と大学の勉強は、また全然違うもんなぁ……。
その通り。勉強が不得意な学生や得意な学生、スポーツができる学生など、多様性のある学生が集まったからこそ生まれる、新しい発想が面白いんです。
当たり前のことに対して疑問を持ち、学ぶ意識があれば、誰にでもおすすめできる学部ですよね。就職活動で役立つ自分の売り方も学べますし。行ってよかったなぁ。
「やらなきゃ」が「もっと知りたい」に変わる体験

今回のインタビューを通じ、「やっぱり九産大はいい大学だ」と実感しました。
入学後、孤独を感じていた私。ビジネスコンテストやゼミ活動など、実践的な学びがたくさんあったおかげで、授業が楽しく感じられるようになりました。
九産大には、パソコンを自由に使えたり、自習室やラインナップが豊富な図書館があったり。やりたいと思ったことに、とことん向き合える環境がそろっていました。
「やらなきゃ」と思っていた勉強が、「もっと知りたい」と思える学問に変わり、少しずつ自信がついていったんです。
大切なのは、ここで自分がどう過ごすかだと思います。私の九産大での生活は、決して華々しいものではなかったし、友達もたくさんはできなかったけど、自分のペースで過ごせました。それが、私にとっては大切なことだったんです。
ぼっちでもよし。勉強に夢中になっても、旅ばかりしてもいい。その中で自分のやりたいことを見つけられればいいのです。九産大には、そんな自由な4年間を受け止めてくれる場所があります。
私は今、大学生の頃からなりたかったライターとして働いています。九産大だからこそ見つけられた「ライターになる」という夢を実現し、取材ができて嬉しかったです。こんなふうに九産大を選んだ道と今が、少しでもつながっていれば、それでいいと思います。
<編集後記>